お肉みたいなフルーツ?珍しい果物をご紹介!

日本では珍しい果物

ベトナムに帰国中のリンさんから、日本ではあまり見かけない珍しい果物を教えてもらったのでご紹介したいと思います。

ジャックフルーツ(Mít/ミッ)

ジャックフルーツ(パラミツ)は世界最大の果実といわれており、その果実は長さ70cm、幅40cm、重さ40-50kgに達するものもあります。

果実の表面はつぶつぶしており、未成熟の果実は黄緑色で、熟すと全体に黄色になり甘い匂いを放ちます。種子は約2cmほどで、繊維状の果肉や仮種皮を含めた全てが食用になります。

熟度や甘み具合によって食べ方も様々です。

  • ほのかな甘み
  • ミルキーで濃厚
  • パイナップルとマンゴー、バナナやアボカドを感じるようなトロピカルな風味
  • 濃厚さの中に少し青臭さがあり、クセがあるため苦手な人も多い

値段

22,000ドン/キロ(約129円/キロ)

食べ方

1.未熟

未熟な果実はほとんど味がなく、野菜として調理されるのが一般的です。

また、火で調理すると肉に近い食感になるため、ベジタリアン・ヴィーガン料理などによく使用されています。

写真はまだ未熟なジャックフルーツを調理したものだよ。どちらも美味しそう♪

色も白っぽくて、見た目はお肉にしか見えないね!!

2.完熟

完熟した果肉や仮種皮は甘みが強く、そのまま生の状態でフルーツとして食べられます。

鮮やかな黄色で、パイナップルみたい!

3.種子
ジャックフルーツ種子

種子は、焼く・茹でるなどの調理をして食べられます。

栗のような味がして、冷蔵庫で冷やすとさらに美味しくなるそうです。(見た目も色が薄い栗っぽいですね。)

βカロチン・ビタミンC・ペクチンなどの栄養素が豊富です。

茹でた種をたくさん食べると、おならが出やすくなるよ!

焼き芋を食べすぎた時と一緒だね~

子供たちのおやつ

ベトナム風景

8X世代(80年代生まれ)の幼少期、その時代のベトナムでは若いジャックフルーツが子供のおやつとされている地域が多くありました。

当時、ベトナムはまだ非常に貧しかったので、子供たちのおやつは酸っぱくて渋い未熟な果物でした。

最初は食べにくいのですが、塩や唐辛子を付けて食べるとやめられない止まらない!クセになる味になるそうです。

バッファローの牧畜民の子供たちは、バッファローが藁や草を食べているのんびりとした時間を利用するため、友達と格闘ゲームをしたり、凧揚げをしたて過ごしました。

水牛の群れを後ろに草刈りをしたり友人と過ごした幼少期は、田舎で育った子どもたちにとって忘れられない思い出でしょう。

マンゴスチン( Măng cụt / マンクッ)

マンゴスチン

果実の女王とも呼ばれる甘くて美味しいマンゴスチン。

果実は、直径約4~8 cmで、丸く表面は滑らかです。果皮は厚く、暗赤紫色をしています。

食用の果肉部分は白色で、ミカンの房のような形をしています。

  • 爽やかな甘さ
  • バランス良く、しっかり甘くて程よい酸味
  • 滑らかな舌触りで、触感が他の果物には代えがたい!

値段

45,000 ~ 95,000 ドン/キロ (約265円~558円/キロ)

シュガーアップル(Na / ナー)

シュガーアップル(バンレイシ)は、果実が多数密着した球形の集合果です。

果実は熟すと緑色から黄緑色になり、果肉は柔らかく白色をしており、糖度が高いことから、「シュガーアップル」と呼ばれています。

  • 白いクリーム状の果肉は甘味が強い
  • ほのかな酸味がある濃厚な味わい

値段

50,000 ~ 60,000ドン/キロ (約294円~353円/キロ)

ライチー(Vải(ヴァイ)

ライチ

ライチは日本でもよく知られている果物ですね。

表面は赤いうろこ状で、果皮をむくと白色半透明の果肉とその中に大きい種があります。

  • しっかりとした甘さとさっぱりとした味わい
  • 甘さの中にほんのりと酸味がある

値段

50,000ドン/キロ(約295円/キロ)

ミルクフルーツ(Vú sữa / ヴースア)

ミルクフルーツ
出典:Wikipedia

べトナム語名のvú sữaは、「vú=乳房」「sữa=ミルク」という意味があります。

名前の由来は乳白色の果汁と外見からで、そのことから日本語では「 おっぱいフルーツ 」とも呼ばれています。

  • 完熟した柿のようにマロっとした穏やかな甘み。
  • まさに母乳のような印象を抱く優しくほんわかとした果物。

値段

55,000ドン/キロ(約323円/キロ)

食べ方

握るように持って、モミモミ揉んでから食べます。

ミルクフルーツにまつわるお話(ミルクフルーツの伝説)

むかしむかし、あるところに母親に甘やかされて育った、とてもやんちゃで遊び好きな少年がいました。
ある時、母親に叱られた少年は、怒って家から逃げ出してしまいました。


母親はとても悲しみ、毎日少年の帰りを待っていましたが、いくら待っても少年は帰ってきません…。
悲しみと疲労で病に倒れた母親は、そのまま亡くなってしまいました。


その頃、少年は寒い外でお腹を空かせ、他人にいじめられたりと辛い思いをしていました。
少年は、母親のことを思い出しました。
こんな時、きっと母親なら少年のそばにいて助けてくれたでしょう。
そして少年は、家に戻ることにしました。

しかし当然、家に母親の姿はありませんでした。
母親が亡くなったと知った少年は、庭の木に抱きついて泣きました。


すると突然木が揺れ、花が咲き、実を結び、枝を傾けると、滑らかで光沢のある緑色の皮を持った大きな果実が少年の手のひらに落ちました。
果物の周りを絞ると果物の層が徐々に柔らかくなり、小さな亀裂が入りました。するとそこから母乳のように甘くて香り高い白いミルクが流れ出ました。
木は少年を抱きしめるように枝を広げ、母親の愛情のように枝や葉を揺らしました。

少年は母親が自分のそばにいるために、ミルクフルーツの木に生まれ変わったのだと気付きました。
彼は泣きながら木に抱きつき、自分のしたことを深く後悔しました。

まとめ

弊社で支援しているベトナム人の方々は、よくお土産で果物を持って来てくれます。
リンさんに聞くと、「ベトナム人は果物がとても好きなんだよ~!」と教えてくれました(^^♪

日本では珍しい果物、食べてみたくなりますね!
ジャックフルーツはネットで缶詰も売っているみたいなので、お肉大好きな私はお肉代わりとして、ちょっと挑戦してみようかなぁと思いました☆彡

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